バングラデシュでオフショア開発事業を手掛ける、株式会社BJIT(本社:東京都港区/代表取締役社長:明石 康弘)は、 バングラデシュ/ダッカ(首都)のBJITアカデミー内において、AI 人材(※1)に特化した 高度IT人材の育成事業を開始します。
近年のAI技術の実用化の波は止まるところを知らず、その適用範囲は拡大を続けています。AIを実用的に活用させるには、多量のデータを適切に整理し、数理的な知見に基づいてAI技術を利用し、そこから得られた結果を適切にフィードバックするAI人材(AIサイエンティスト、AIエンジニア、AIプランナー)が不可欠です。経済産業省のIT人材需給に関する調査(概要)によれば、2018年時点で3.4万人のAI人材が不足しており、今後日本国内の大学機関からの卒業生、企業内での育成によるAI人材の供給が増加しても、2030年には12.4万人のAI人材が不足すると試算されています。
こうした状況の中、BJITではAI技術を活用した様々な海外オフショア開発の豊富な経験と、日本の国立大学との連携による日本語の語学教育ノウハウを活用しながら、日本国内企業向けに日本語教育と合わせて年間100名のAI人材を育成し、将来益々需要の拡大が予想されるAI人材ニーズに対応していきます。今後は、AI 技術トレーニングにおいて国内外の大学や研究機関との連携をさらに強化しながら、産学一体によるAI人材の育成体制を構築してまいります。
<AI人材育成の概要>
◆BJIT アカデミー AIトレーニング 理論・演習の2部で構成され、基礎数学から、統計解析(線形回帰分析・重回帰分析)、機械学習の各モデル(CNN、RNN等)、ディープ・ラーニングまで、3ヶ月間BJITアカデミー所属のAI技術講師が指導を行い、演習では、Python言語をベースにscikit-learn、NumPy、Pandas、PyTorch、Tensorflowを使って実習を行います。
◆BJITアカデミー 日本語トレーニング 日本語を初めて学習する初学者に対して、日本で就労することを前提とした会話主体の3ヶ月間のアクティブラーニング型語学研修によって、日本語検定試験(JLPT)N5〜N4レベルの語学習得を目指し、さらには、日本のビジネス文化・マナーを日本人の日本語講師が現地でバングラデシュ人エンジニアに指導します。
<バングラデシュについて>
近年、大きな経済成長を遂げているバングラデシュは、BRICs に次ぐ NEXT11 のひとつに も挙げられています。同国の政府は、独立 50 周年にあたる 2021 年までに中所得国になる ことを目指し、包括的政策である「ビジョン 21」を掲げており、その中心のひとつに、社会 のあらゆる分野で IT 技術の導入を促進する「デジタル・バングラデシュ」があります。「デ ジタル・バングラデシュ」推進のため、政府が主導して IT 分野における人材育成を積極的 に進めており、高い技術力を持った IT 技術者が多く輩出されています。また、英語能力が高く(近年のTOEICの非母国語国では世界トップの平均895点、2014年)、親日国としても知られています。
(注:※1) AI人材とは、AI を実現する数理モデルについての研究者(ただし、学術・研究機関を除く)や AI 機能を搭載したソフトウェアやシステムの開発者、AI を活用した製品・サービスの企画・販売者を「AI 人材」として定義。(参考:経済産業省「IT人材需給に関する調査」2019年4月)